時間医学とは、時間を医学的な視点で捉え、治療や健康維持における時間の役割を研究する分野のことです。身体の生物学的リズムや時間的な要因が健康に与える影響を考慮して治療や予防方法を考えることが目的としてあります。
ヒトには周期的なゆらぎを持って維持されており、その周期的なゆらぎを形成しているのは自律神経です。周期の種類には3種類あり、ウルトラディアンリズム・サーカディアンリズム・インフラディアンリズムがあります。
・ウルトラディアンリズム:
24時間以内に繰り返される生体リズムの一種
心拍・呼吸など短い波長のリズム
・サーカディアンリズム:
約24時間周期で繰り返される生体リズム
覚醒-睡眠・消化リズムなどのおおよそ一日のリズム
・インフラディアンリズム:
24時間より長い周期で繰り返される生体リズム
月経周期・季節性リズムなど一日以上の周期を持つ波長
周期的なゆらぎにより病気になりやすい時期があることはご存知でしたか?
また、周期が乱れると病気の発症リスクが高まる可能性があるんです。
年間の周期でみてみると2~3月、7∼9月は特にトラブルが起こりやすく、逆に5月や11月は比較的トラブルが起きにくいとされています。
1日の周期でみると午後3時をピークに向活動性・午前3時をピークに向回復性のリズムを持っています。『体内時計』と言われるものはこのサーカディアンリズムが関連しています。
そのため、時計もなく、外の環境が全くわからない部屋にいたとしても昼頃にはお腹がすき、夜になると眠たくなってきます。しかし、毎日そのような生活を繰り返していると次第に本来持っているサーカディアンリズムが崩れてしまいます。
なので、自律神経の機能が正常に働かないと様々な身体の不調が出てきてしまいます。
自律神経の機能を高めるためにはというテーマで以前ブログを投稿しておりますので、ぜひそちらもご覧ください!