以前ご紹介いたしました<ファシア>について再アップいたします!
最近テレビでも話題の組織について詳しく説明して参ります!
ファシアとは:肩こりや腰痛など慢性的な痛みの原因
最近、ファシア(Fascia)についてメディアで取り上げられるようになったのですが、みなさんはファシアをご存知でしょうか?
肩こりや腰痛に対して最新の知見でファシアが非常に有効と紹介されていましたが、当院でおこなっている筋膜の施術も実はファシアに対してなんです。
この施術について改めて説明したいと思います。
【ファシアは筋膜とは違うの?】
ファシア(Fascia)とは「膜」のことであり、筋肉、骨、脂肪、靭帯、血管、内臓、神経などの組織を覆う膜の総称です。主成分はコラーゲンやエラスチンなどで立体網目状の組織が全身に張り巡らせています。ファシアが体を滑らかに動かしたり、支えたりしているおかげで、私たちの身体はいろいろな動きをすることができます。
当院の名前(KINMAQ)の由来にもなっている「筋膜」という言葉は、近年耳にすることも多くなってきました。
実は筋膜とはファシアのうちの一つなんです。
ファシアはWHOが認めた最新の「臓器」なんですが、「筋」という文字が付いているばかりに、筋肉から派生する臓器との認識が広がっているようです。この誤解は、もともとこの臓器をファシア(Fascia)と呼んだ医学用語が適切に翻訳されなかったのが原因です。
よって、近年では筋を意味する接頭辞マイオを付けて筋膜=マイオファシアという風に言われたりします。
これまで解剖学の世界では邪魔者扱いだったファシアでしたが、40年程前にイタリアの理学療法士と医師がファシアの重要性に気付き、今では医学的・科学的に裏付けされたイタリア式のファシアへのアプローチ方法が世界的に注目されてきています。
このアプローチを本格的に学ぶには医師と理学療法士など限られた有資格者でないと受講することができません。また、日本でこのアプローチ方法が学べるようになったのも十数年前であり、この施術ができる人がまだまだ少ない状況です。
そのためか、先日札幌医大にて解剖学セミナーへ参加してきましたが、まだ注目度が低い印象を受けました。
そんなファシアですが、当院では、ファシアに特化したイタリア式のアプローチ方法をメインに施術として行なっております。