体幹を中心とした安定性の概念としてコアスタビリティと呼ばれています。
コアスタビリティにはインナーマッスルの機能が非常に重要になります。
インナーマッスルには腹横筋、横隔膜、多裂筋、骨盤底筋群などが挙げられます。
インナーマッスルの機能が落ちると頸部痛や腰痛など様々なトラブルが出てくるだけでなく、体幹の可動性や安定性が低下して四肢の動きや姿勢制御にも影響を及ぼします。
腹横筋はお腹の前面だけでなく、腰に近いところまでつながる、いわばコルセットのようなものです。腹部を圧迫することで腹圧を高め、内臓を保護する役割と腰椎の剛性を高めて腰部を守る役割があります。それだけでなく、手を挙げる時や足を動かす時などのすべての動作を行う前に腹横筋が収縮して予測的に姿勢を制御する働きもあります。
横隔膜は胸郭下部にあるドーム状の形をした筋肉で、呼吸と密接に関連しています。
息を吸う時にドームが下に下がることでお腹の中が圧縮されて圧が高まります。それによって体幹を安定した状態で動かすことが可能になります。
逆に息を吐く場合には横隔膜が緩み、肺が自動で戻って、空気を吐き出します。
横隔膜が息を吸う時の大きな役割を担っていますが、補助的な役割で首周囲の筋肉(胸鎖乳突筋・斜角筋)があります。そのため、横隔膜の機能が下がると息を吸えなくなるので、その代償として首周囲の補助筋が過剰に使われることで首・肩こりにもつながります。
多裂筋は背骨の両側に付着しており、腰痛と非常に関連が高い筋肉になります。
脊椎1つずつに筋肉が付着しているため、背骨のしなやかな動きを可能にします。
一方、背中のアウターマッスルで脊柱起立筋という筋肉は骨盤から後頭部まである大きな筋肉ですが、脊椎それぞれに付着しているわけではないため、細かい動きは得意ではありません。多裂筋の機能が落ちると脊柱起立筋が過剰に使われることで腰の張り感や腰痛、ぎっくり腰の原因になります。
骨盤底筋群は骨盤の底に位置しており、ハンモックのように骨盤や内臓を支えています。
それだけでなく、排泄のコントロールを行う役割も担っています。
そのため、骨盤底筋群の機能が下がると尿もれなどの不調が起こりやすくなります。
体幹を構成する筋肉にはそれぞれ重要な役割があり、協調して働くことで体幹を安定させています。
体幹を安定させて負担のない身体を手に入れましょう!!